類や茜が優しく接したり、空や海が抱きついたりするのに羨ましいと感じる反面醜い嫉妬が湧き出ていた

そばにいてほしいが莉央の周りにはあいつらがいる。こんな口下手でつまらない男といるよりあっちにいたほうがいいだろ


するとぎゅっと抱きつかれた

「、、、あ、え、」

莉央が行くと思っていた俺は思ってもない行動にびっくりする

「蓮先輩。私は蓮先輩と話したいです。蓮先輩といるの楽しいです。

蓮先輩は人と関わるのが苦手ですか?」

「、、、苦手だ。」

「私もそうでした。」
莉央が寂しく笑う、そんな顔させたいんじゃない

「でも、先輩達と関わっていくうちに変わりました。私いじめられてから自分をだすのが怖くて、関わりたくなかったんです。
そんなときにみんなに出会って助けてもらえました。
蓮先輩にも感謝してるんです。」


「、、、俺はなんもしていない。」

「そんなことない。蓮先輩は少し口下手だけれど優しい、気を遣ってくれて話すときも私が威圧されないように屈んでくれたりしてくれる。

私の好きなガトーショコラとかお菓子プレゼントしてくれて、今も私のためを思って話をしてくれてます。

無理に話そうとしなくていいんだよ。
私蓮先輩と無言の時間も好きなの!」

にこっと笑った莉央
嬉しくてぎゅっと莉央に抱きつく。

「、、、話すのが苦手だ。」

「うん。」

「頭では考えているんだが口にだすのが少し怖いと思う。」

「うん、蓮先輩が整理できてからでいいよ。蓮先輩と話すのもぼーっとしているのも心地いいもん。」

「、、、ふっ。莉央は変わってるな。」

「、、、初めてだ。無言でもいいなんて言われたのは。ありがとう莉央。」