ぼくの話をしようと思う




わけがわからないよね。



せっかく大きな賞をもらって、これからってときにさ。



存在さえも知らなかった奴らにさらわれて、



殺されて…。






棺の中の彼女は損傷がひどすぎて、親族にしか見せてもらえなかった。



でもぼくは家族同然の付き合いをさせてもらってたから、特別に会わせてもらえた。






ぼくが見た、






最愛の人の、






最後の顔…―