今までずっと一緒に行動してきた静が昨日はほとんど姿を見なかった。
それは結も気になっていたところだったのだ。
ただ、同じ部屋の美幸が『大丈夫だから』と言うので探したりはしなかった。
でも、今朝の美幸の様子を見ているとただ事ではなそうだ。
「静はこのふたりに頼んで死ぬのを回避したはずだった! それなのに……!」
美幸はそのまで言って下唇を噛み締めた。
「静を助けるっていうのは嘘だったってこと?」
「だったらなんだよ? お前が静の代わりに死んでやったのか?」
毅に見下されて結は視線をそらす。
「身代わりになるどころか、お前は1度経験して助かってるんだもんなぁ? 今回のことだって高みの見物してんだろ?」
「そんなこと……っ!」
決して今の状況を楽しんでなんていない。
毎日毎日仲間が死んでいく状況を楽しむことなんてできない。
「やめろよ」
結と毅の間に割って入ってきたのは大河だ。
大河は窓の下へ視線を向けて小さくため息を吐き出す。
それは結も気になっていたところだったのだ。
ただ、同じ部屋の美幸が『大丈夫だから』と言うので探したりはしなかった。
でも、今朝の美幸の様子を見ているとただ事ではなそうだ。
「静はこのふたりに頼んで死ぬのを回避したはずだった! それなのに……!」
美幸はそのまで言って下唇を噛み締めた。
「静を助けるっていうのは嘘だったってこと?」
「だったらなんだよ? お前が静の代わりに死んでやったのか?」
毅に見下されて結は視線をそらす。
「身代わりになるどころか、お前は1度経験して助かってるんだもんなぁ? 今回のことだって高みの見物してんだろ?」
「そんなこと……っ!」
決して今の状況を楽しんでなんていない。
毎日毎日仲間が死んでいく状況を楽しむことなんてできない。
「やめろよ」
結と毅の間に割って入ってきたのは大河だ。
大河は窓の下へ視線を向けて小さくため息を吐き出す。