「……何言ってんの?これから、遊ぶってんのに…」

「助けて」も通用しない?

怖い…誰かの耳に聞こえなきゃ、私は助からない。

自分で求めなきゃ!!!


「助けて!!!!!!拓也!!!!」


あぁ……無意識にもこの人の名前が出てしまう。

もう、この人しか────信じられないんだよ。



「何言ってんだよ……拓也、……拓也って!!!!?」

三人衆の一人が焦りながら、扉のガラスを見に行く……その瞬間。


ドカッ!!!!

「うっ……!!」

足を扉で蹴ったやつがいた。

“やつ”?いや違う。

私の────────



「ねえ。……溺愛をしているやつが、一番勝つって知ってる?」

────────騎士様(王子様)