眼鏡、かけてて、かっこよくない?

ねえ、早紀!好きって言っちゃえば!!?

ほら、今だよ!!!

運動してるときとか………あと、勉強できて……。


ーーーーーーーーーーーーうるさい。顔でしか見てない馬鹿女が。

全部の女が大嫌いだ。=神代蓮は『女嫌い』

そんな言葉が俺のところにはしっくり来た。
だけど、一人の少女に出会った。


「先輩の意気地なし!!!ドS!!悪魔!!!」

そんな言葉が俺の耳に届いたとき。

……なぜか、心の底から、笑えた。


ドS?悪魔?

そんな言葉、どっから、お前の頭の中から持ってきた?


でもそう言っていたときの顔がりんごのような色で言っていて。

やばい。
なんだ、この気持ち。

興奮?可愛い?

そんな言葉が俺の頭の中に響いてくる。

あぁ。やべえ……。



女嫌いだった俺が、こんなにも夢中になれる人がいるのはーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーものすごく、興奮した。


それからと言うもの、俺は、頭の中で、少女だけしか入ってなかった。

「ねえ、あいつって知ってる?」

俺の男友達に聞いてみた。その少女について。

「あぁ!あいつ?白咲心?……名前負けしてるって有名なんだよ」

「名前負け……?あ゛ぁ゛?何言ってる?」

心底、ムカつく。
名前負け?そんなこと誰が言った?

と思いながら、男友達に睨みを返した。


「……っおぉ……怖。みんな引いてんぞ」

「引いてる?あぁ。ごめん」

「眼鏡の中からそんな睨み出来るの、お前だけだよ」

「……で、白咲心?ってどんなやつ?」

「勉強ダメダメ。男運ダメダメ。普通すぎる。っていう3つの言葉が当てはまるかなー?」

「最後の普通はいらねえけど」

「………へいへい」
そんな適当な返事はもう、俺には聴こえてなかった。

何故か?


白咲心の顔が甦ってきて、どくどくと耳に届くぐらいに心臓が鳴ってたからだ。

勉強ダメダメ。

………いいじゃねえか。

良いネタが握れた。


まぁ、白咲心、お前の言う通り、俺は悪魔かもな?


のちに、白咲心は気づく。

神代蓮が先生も手に取って、白咲心の勉強を始めようとしたのはーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーあともう少し。