隠れオオカミくんに溺愛されてます!?




「朱音ちゃん、もう暗くなっているから気を付けて帰ってね」



「ありがとうございます。私の方こそ遅くまでお邪魔してしまってすみません」



家族水入らずの時間を邪魔してしまったのは私だから。



「そんなこと気にしなくていいのよ。ねぇあなた?」



「あぁ。伊月が女性を連れてくること自体初めてだったし、君は特別なんだろうね」



と、特別なんだろうか....?



でも穏やかな顔でいるご両親を見ると、決して嘘ではないのだと思い知らされる。



「勘違いだったら申し訳ないんだけど、伊月からわたし達のこと聞いた?」



「......!」



それはおそらく目の前の2人と伊月の血が繋がっていないということ。



伊月の過去のことを指しているんだろうなということはすぐに分かったからこそ、動揺してしまった。