隠れオオカミくんに溺愛されてます!?




「引き取ってからも俺はずっと変わらなかった。けど、5年生の春にオーストラリアに両親に連れられていってから変わったんだ」



「オーストラリアに行って何が変わったの?」



「完結に言うと世界が広がったかな。オーストラリアじゃ誰も俺が被害者なことを知らないし、日本とは全てが違ったから新鮮で癒されたのかもしれない」



きっとこの感想は彼が日本に居続けていたら出てこなかったこと。



ずっと辛くて苦しい憎しみの感情の檻にずっと囲われたままだった。



「最初は言語も通じなくて大変だったけど、良い人達に恵まれたから楽しかったな....」



「...ご両親に感謝だね」



「そうだね。真貴子さんと松志さんには今でもずっと感謝してる。あんな俺を拾ってずっと愛情注いでくれたから」



きっとお2人じゃなかったら伊月はこんなにも優しい人になっていなかったと思う。