「これどっちも俺の両親と撮った写真なんだ」
「....どっちも?」
思わず伊月の言った言葉に反応してしまった。
だって2枚の写真に写っているご両親と思われる方達は明らかに同一人物ではない。
「そう。俺の実の両親は既に亡くなってる」
「........!」
そっか、伊月もご両親を亡くされていたんだ....。
きっと入学式の時の写真に写っている人達が伊月の実のご両親なんだろうな。
「これは俺が小学校に入学するときに撮った写真で、こっちはオーストラリアで14歳の誕生日を迎えた時に撮った写真」
写真を見ている伊月はとても穏やかな空気をしていて、とても大切な写真なんだろうと感じた。
私はお母さんが亡くなってもお父さんがいてくれたから、悲しみがあっても立ち上がって幸せな生活を送ることができている。



