隠れオオカミくんに溺愛されてます!?




本気で曽野先生と立場を変わった方がいいんじゃない?と思えるほど。



あの分かりづらくて苦手意識が高かったこの教科をこんなに理解することができるとは思っていなかった。



「どういたしまして。朱音は知識は十分にあったけど、使い方が分からなかっただけ。ロジックさえ理解すれば、これからも解けるはず」



「こんなに分かりやすく教えてもらったのは初めて。本当に伊月には感謝してる」



「役に立てたならよかった」



そう言ってふわりと笑う伊月の表情はいつもよりも柔和な感じがした。



いつも学校で会う彼とは少し違う気がする。



自分の家だからなのか、どこからリラックスしている感じで緩さが感じられる。



その姿に私の心も緩んで自然と笑顔が出てきた。



私の人生の中でこんな瞬間が訪れるなんて思わなかったけど、とても嬉しいな。