あまりジロジロ部屋を見回すのも失礼かと思ったから、端っこに座らせてもらってジッとする。
本当に勢いだけでお邪魔してしまったけど、大丈夫だろうか?
改めてだけど伊月の部屋にいると思うと緊張する。
彼女でもないのに、このポジションでいられる私って何者?と思われてもおかしくない。
そう問われたとしても明確に答えられない。
だって私自身がこの曖昧なポジションの名前が原型が分かっていないのだから。
ただ偶然知り合って、関わる機会が多くなって、今のような関係になった。
あの時に出会っていなければ、クラスメイトだけど名前すら覚えられないまま卒業を迎えていただろうな。
それくらいに彼と私の距離は遠かったし、普通なら交わらなかった。
だけど色んな偶然が重なったことで交わったこの道は、どんな名前なんだろうと言われても分からない。



