毎日を生きるのが辛くて、空気がないみたいに息苦しかった。

そんなわたしには死って言葉が嬉しくてたまらなかったんだ。

わたしから死を取ってしまったら、もうわたしには何も残らないだろう。

死にたいと何度思ったか。

死にたいと何度願ったか。

わたしはふたりが好きだよ、大好きだよ。

でもそれ以上のものがわたしにはあって、どうしてもふたりには抜かせないものなんだ。

だから快く許して受け入れて。

もうふたりにわたしの気持ちを止めることはできないから。

ふたりに勝利はないから……。

「だからさ」

だからお願い。

「受け入れてよ」

無理矢理だって分かってる。

いつも一緒にいた人の死をそう簡単に受け入れられないことくらい。

「#./_、俺たちに一週間の時間をちょうだい」

落ち着く声。

いつからこんなに翔湊が好きになっちゃったんだろう。

あの日のキスも、心地よかった。

もう一度して欲しいとさえ思ったのだから。

「うん」