「#./_、どうしたの? 学校でなにかあった?」

「ううん、何もなかったよ。むしろお昼ご飯を食べる友達ができたくらい」

「あらそう? なら良かった」

どうしてそんなので安心して、自分の娘は普通だと思い込むのだろうか。

そもそも普通って何?

普通ってなんだよ。

どうして普通がいいの?

生きてるだけマシじゃないか。

どうしてちょっとひねくれてたらダメなのか、わたしには分からない。

いろんな人がいていいと思うのに、大人はすぐ普通な人じゃないとダメ、なんて思考を使う。

そしてわたしの親も、そのひとりだった。