エドが目の前に現れたと同時に、ジーク王子が放った光が弾き返されるのが見えた。エドは倒れていた私にすぐさま駆け寄り抱き上げる。そのまま急いで近くの木の陰に隠れて、ジーク王子の様子を見張っていた。王子は倒れているけど、まだ油断ならない。


「エド……!」
「サラ! 大丈夫か!?」
「私は……だいじょう、ぶ。それより……さっきの」
「俺は大丈夫だ。魔力攻撃を跳ね返すよう、準備してきたから。それよりこれは……」


 エドは私の周りの様子を見て、目を見開いて驚いている。それもそうだろう。ようやく見つけたら、私の周りには人が大勢倒れているんだから。私はジーク王子が魔力攻撃で、王族を攻撃しようとしていた事を伝えた。


「ジーク王子は…魔力を持ってなかったのよ…だから…私の魔力を全部流し込んで…」


 喉が痛くて苦しい。咳き込みそうになるけど、ぐっと我慢して説明を続ける。


「そうすれば…あの人の体の中で、魔力が暴走して…」
「わかった! もう喋らなくていい」