エドと手をつなぎながら大通りを歩いていると、たくさんの人が楽しそうに買い物をしている光景が目に入った。元キース王国からの観光客だろうか、服装がちょっと違う家族がタペストリーのお店の前で買い物をしている。お父さんらしき男の人が値切り交渉をして隣では子供が剣を振り回しお母さんに怒られていた。


「サラどうしたの? さっきから黙ってるけど」
「え? ああ……さっきの話を聞いてちょっと考えが変わったなと思って」
「キース王国の話?」
「そう」


 通りの出店には美味しそうな串焼きから苺のお菓子まで、さまざまな食べ歩きに良さそうなものが売っている。中央にある噴水広場はことさらにぎやかで、ワイワイと食事を楽しむ人が大勢いた。私達のような平民はもちろん貴族のお忍びらしき人達もこの苺祭りを楽しんでいる。