私は、髪を結んで気合いをいれた。



「華月さん、髪を結んでも可愛いね」



「ちょっと待って、桐ヶ谷!」

「え、何?」

「多分そういう所だと思う!」

「どういう所?」

「その天然タラシな所が女子を虜にするんだよ!」

「え、顔じゃなくて?」

「いや、顔もイケメンだけど!自覚あるんかいっ!」



落ち着くのよ、私。

相手は校内で有名なモテ男子。

気を抜けば、すぐにまた好きになるのよ。