「でも、華月さんと帰るようになってから毎日楽しいなー」

桐ヶ谷が少し寂しそうな顔をした。



「それまで楽しくなかったってこと?」



「うーん、なんかみんな俺に一線引いてる気がして」



「え、そうなの?」



私は普通に驚いた。



「だから一線引かないでくれる華月さんが好きなのかもね」

「まぁ、話してみて分かったことだけど」