数日後。昼休み。

桐ヶ谷はあの日から毎日帰り道「一緒に帰ろう」と言ってくる。


「絶対好きにならない、絶対好きにならない・・・・」


私は自分の席で呟いていた。

そこに友達の梨々香《りりか》が近づいてくる。

「遥、何唱えてんの?」

「桐ヶ谷を好きにならないって自分に言い聞かせてる」

「え、前告白に行ったじゃん」

私はその後のことを梨々香に話した。