やっぱり口で言うのはまだ、難しい。告白なんて難しくてできない。
「……郁花ちゃん、これは本当?」
「うん。もちろん……私、優也くんのこと、」
――好き、
そう言おうと思っていたのに優也くんの手に遮られて言うことができなかった。
「僕も、描くからちゃんと見ていて」
私のオムライスにはケチャップの赤色で二文字が描かれた。
「郁花ちゃん、好きだよ。付き合ってください」
「はい……っ、よろしくお願いします」
私たちは二人で作ったオムライスを並べてスマホで写メを撮り、その後に私たち二人を自撮りをした。
【わたしたち、お付き合いはじめました。 ♯二人で料理 ♯オムライス ♯告白】
end



