『この恋が成就するのかもしれないし、しないかもしれない。恋が成就しても一緒にいる中でぶつかることもあると思うしもっと仲良くなるかもしれない。もしかしたら別れるかもしれないし、高校卒業して結婚するかもしれない。これから先のことなんて私もわからないけど今の私は、彼と一緒にいたいと思うの』

『……そうか』

『だからねお父様、これからは見守って欲しいの』

『そうだな、すまない。言い訳にはならないが、郁花は、郁萌に瓜二つでどうしても過保護になってしまうんだ……郁花ももう高校生になったんだもんな、これからは見守ることにするよ』


 お父様は子供にするように頭を撫でた。その後は、一緒に軽食を食べた。