私は家を飛び出し、学校に戻ってきてしまった。


「絶対お父様怒ってるよね……冷静に考えれなかった」


 寮に戻ってきたのはいいんだけど、ご飯どうしよう。
 優也くんに教えてもらったのはいいんだけど、一人じゃできる気がしない……そう思った私は一人カフェに来ていた。

 ここは、この前に優也くんと一緒に入ったカフェで休日だからたくさんお客さんがいる。優也くんと一緒に来た時は苦痛なんて感じなかったのに今はこの待ち時間が苦痛で寂しい。


「お待たせ致しましたー! オムライスです〜!」


 湯気が立つオムライスにスプーンを入れて一口サイズで掬って食べる。この前は美味しかったのに今は味がしない。

 自分が頼んだのになんだか食欲ない感じがしてスプーンが止まる。やっぱり一人で食べるのは、さみしい。ずっと、何をするにも優也くんと一緒だったから。

 けどここで残したらきっと優也くんにもったいないお化けが出るからって怒られるよね……


「出会って四ヶ月くらいなのに、私の頭の中を占めてるなんて」