【ういこん小説コンテスト用作品】優しい恋の育て方




 お父様はいつも見るのは家柄だけだ。内面を見ようとしない。
 今までも、そうやって私に近い人を調べて遠ざけようとする。おかげで私は友達がいない。


「彼のこと知らないくせに、家柄だけでダメだと決めつけるあなたが嫌いです」


 帰省して、イラついた私はそのまますぐに寮へと戻ってしまった。