麟太郎は自信満々に告げる。

クドも心なしか嬉しそうに尻尾を振っているように見える。

「他の優勝者の平均点は大体…、80点くらいかのぅ」

「そもそも、私が優勝する必要あるんですか」

聞けば聞くほど無理難題としか思えない。

一人で動く方がずっと楽でいい。

けれど、そんな私を麟太郎は首を横に振って否定する。

「……一人で全部背負って解決できるものでもなかろうて。

お主の親は自殺として片付けられたが、本当は…、殺されたんじゃからの」