「まだわからないけどね。あ、あと今年も志貴のことよろしくね」 私が準備をしている間に新那が志貴を買い物に連れ出してくれる。 これもお決まりのパターンだ。 ちなみに、志貴にはその場で欲しいものを聞いてプレゼントする。それが新那流。 「任せて」 「じゃあ、時間が決まったら連絡するね」 「うん」 「ああ」 この時の私たちは7月10日に起こる抗争のことをまだ知らなかった。 その日、全てが明らかになり、私と怜央の関係が変わってしまうことも──。