夕食を食べ終わった私たちは、お互いの自室に戻った。

そして戻ってから気づいた。

「あれ、夫婦って部屋を別にしなくない?」

「お嬢様が気づいて下さり嬉しいです」

リリナが何度も頷いている。

「えっと、やっぱり一線引かれてる?」

リリナの顔が曇った。

「もし本当にお嬢様を大事にしない方なら私が殴ります」

「いや、一国の王子だよ!?」