「うるせぇ」

私に地味だと言い放った男子が耳を塞いでいる。

大声出して申し訳ないけど、驚かない方が無理でしょ!

何とか深呼吸をした私は、言葉を絞り出した。



「えっと、何で文芸部に入りたいんですか?」



「「「本が好きだから」」」



3人の声が揃った。



「なかなか信じて貰えないんだけど、僕ら本が好きなんだよね」

「それで、高校では文芸部に入ろうって決めてたんだ」



「そうですか・・・」


何故か私は3人がどうしても嘘をついている様には見えなかった。