暁くんは書き上がっている部分を全て読んでくれた。

読み終わった暁くんが顔をあげる。

「確かにつまらない」

暁くんの言葉に私の目からさらに涙が溢れる。

なんて弱いんだろう、私。





「でも、野々花の小説の良さが出てる」





「野々花の小説は優しい感じがする。まるで野々花の性格を表してるみたいに」





そう言った後、暁くんは細かい所まで時間をかけてアドバイスをくれた。