結論から言うと、素晴らしい出来だった。

私から指摘することなどないほど良かった。

多分、賞を取るのはこんな人達だろう。

「凄い良い出来だと思う」

「自信持って出していいんじゃないかな」

私はそう言って原稿用紙を返した。

「良かった」

暁くんが安堵の表情を浮かべる。