心の声が騒がしい女の子とシンプルにイケメンすぎる男の子

「じゃあ、鈴ちゃんは壁際に行ってね」

「うん」

私はカメラをセットしながらふと思った。

もしかして、今日も甘い言葉を間宮くんが言う?

それは、ご褒美・・・

じゃなくて!

そんなこと起きたら、私が倒れて間宮くんに迷惑をかけるのよ!?

「あの、間宮くん・・・」

「うん?」

「今日はセリフ言わなくて大丈夫・・・」

勇気出すんだ自分。

「間宮くんに甘い言葉を囁かられると私が倒れて迷惑をかけるので!!」

よく言った、鈴。

間宮くんは多分どん引いたけど、これは伝えなくちゃいけない。

「なんで鈴ちゃんが倒れるの?」

「えっと、ドキドキしすぎて」

暫くの沈黙。

やばい。やってしまった?

「鈴ちゃんは昨日俺にドキドキしたの?」

いや、するわ!

しない女子いないわ!

「し、した・・」

間宮くんが嬉しそうに笑う。

「じゃあ、今日もセリフ付きで」

「なんで!?」

「鈴ちゃんの真っ赤な顔可愛いもん」

はい、多分今も顔真っ赤になりました。