隣にいるのはツンデレ彩くん。


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ジェットコースターを降りた現在、ベンチに座って休憩をしていた。


「し、死ぬかと思った……!」


いや、軽く一回死んでいたかもしれない……!!


「でも生きてんだろ?」

「そ、そうだけど……!」

「ってか、やっぱ怖かったんじゃねぇか」

「うっ、そりゃ、怖かったけど……彩くんのおかげで、ちょっと安心できたから感謝してあげる」


どうしてだか素直に認められなくて、そんな言い方になってしまったけれど、私の強がりを助けてくれたことは、本当に感謝している。


「ははっ、そりゃ光栄だな、正直俺もビビった、思った以上に速かったからな」

「ぜ、全然ビビってた顔じゃなかったけど……」


ジェットコースター乗りながらあんな余裕な顔する人、きっと彩くんしかいないよ……。