もし私が落ちたら、その時は彩くんも落ちるでしょ!なんて内心思いながらも、少し安心してしまった。
カタカタとゆっくり上がっていくジェットコースター。
そして……。
「「「きゃー!!!!」」」
急加速、した。
「ひぃゃぁー!!!!!」
何これ、走馬灯見えそうなんですけど!!
ぎゅっと一度目を瞑って、息苦しい中もう一度目を開けると、隣には私のことを見て微笑んでいる彼がいた。
こ、こんな時に何笑ってるんだコイツは!!
髪の毛が揺れて、お互いの視界は塞がれたりする。
だけど……ぎゅっと握られた手が、何より安心を与えてくれた。


