隣にいるのはツンデレ彩くん。

「っ……!」


また、胸が高鳴ってしまった。


怖くて、怖くて震える手自分の手を、彩くんの手に重ねる。


ぎゅっと、強く離さないと言わんばかりに握られて……少し安心した。



「それでは、行ってらっしゃいー!!」


スタッフさんの声と共に、ジェットコースターがゆっくり動き出す。


「あああっ……し、死ぬっ……!」

「死なねぇよ、こんぐらいで」

「お、落ちちゃうよ!」

「……ほら、手握ってんだろ?これで絶対落ちないから」


か、彼の手が命綱ですと……?