最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

「誰もあんな地味子が元宮神菜だって思わないって……。」

 ……っ、せん、ぱいが……?

 大きな声で言い合っている生徒が、顔を真っ青にしている。

 それは、僕だって同じ。

 生徒たちの視線は真っ先に先輩に向けられていた。

 先輩は黒髪じゃなくなっていて、綺麗な薄桃と白の髪をなびかせていた。

 眼鏡も取っていて完全に……元宮神菜だ。

 周りの生徒は明らかに狼狽えていて、醜い擦りつけ合いをしている。

 いじめてた奴が自分の憧れだとは、誰も思わなかったんだろう。

 僕だって、人間の地味子だからいじめたし。

 というか、そう考えれば僕って……元宮神菜に告白してた、って事じゃん。

 ヤバい、死にたい……。

 僕だって普通の魔族で、元宮神菜をこれでもかと求めている。

 父さんたちから元宮神菜の凄さを聞いているから、余計そう思う。

「何で……神菜!」

「あいつ、何考えてんの……っ。」

 風羽さんも生徒会長も、今まで見たことないくらい焦っている。

 会長に至っては、裏の顔出ちゃってるし……。