それからというもの、学校では。
「リィナ、俺の女に手を出すやつは学校にはいねぇだろうけど、なんかあったらちゃんと呼べよ?」
「分かってるよ。ありがとう」
過保護になった迅に教室まで送り迎えをされる毎日。
お礼も込めて勇気を出して頬にキスをすると、迅は「可愛い」と臆面もなく口にして唇へキスを落とす。
寮では。
「お前に料理させたら綺麗な指に傷がつくかもしれないからな」
なんて言ってはあたしの手を取って指にキスを落とす。
「でも作って貰ってばかりで悪いよ」
「良いんだよ、その代わりお礼はしっかり貰ってるからな?」
ニヤリと少し悪い笑みを浮かべる迅は、そのまま唇へと濃厚なキスをする。
優しくて甘い綿菓子のような日々は、あたしを女の子にしてくれた。
高校デビューしよう! と、はじめに思い描いていたものとは違ったけれど、とても幸せな日々。
大好きな迅に女の子扱いされて、守られて、嬉しい。
……でも、だからこそ不安だった。
本当はケンカが強いって知られたらどうしようって。
迅に守って貰わなくても、本当はその辺の男たちくらいひねり潰せるって。
知られたら可愛いって言ってもらえなくなるのかな?
それだけならまだしも、嫌われたりしないかな?
それが怖くて、言えないでいた。
「リィナ、俺の女に手を出すやつは学校にはいねぇだろうけど、なんかあったらちゃんと呼べよ?」
「分かってるよ。ありがとう」
過保護になった迅に教室まで送り迎えをされる毎日。
お礼も込めて勇気を出して頬にキスをすると、迅は「可愛い」と臆面もなく口にして唇へキスを落とす。
寮では。
「お前に料理させたら綺麗な指に傷がつくかもしれないからな」
なんて言ってはあたしの手を取って指にキスを落とす。
「でも作って貰ってばかりで悪いよ」
「良いんだよ、その代わりお礼はしっかり貰ってるからな?」
ニヤリと少し悪い笑みを浮かべる迅は、そのまま唇へと濃厚なキスをする。
優しくて甘い綿菓子のような日々は、あたしを女の子にしてくれた。
高校デビューしよう! と、はじめに思い描いていたものとは違ったけれど、とても幸せな日々。
大好きな迅に女の子扱いされて、守られて、嬉しい。
……でも、だからこそ不安だった。
本当はケンカが強いって知られたらどうしようって。
迅に守って貰わなくても、本当はその辺の男たちくらいひねり潰せるって。
知られたら可愛いって言ってもらえなくなるのかな?
それだけならまだしも、嫌われたりしないかな?
それが怖くて、言えないでいた。