横を通り抜けようと、近づいていくと男性の横顔にどこか見覚えがある気がした。 「…晴人、さん?」 「え…、依里ちゃん!?」 お互いに驚きに目を瞠り、固まってしまう。 「お、おはよう…?」 「お、はようございます?」 「…ははっ、こんなことあるんだね」 「そ、そうですね」