桃李さんは、今日は、女の子の格好で、
スカートがよく似合ってて。

氷室さんは、パーカーにジーパンとラフな
格好だし、白鷺さんは、格好良く革ジャンを着こなしていた。

…私、本当にこの人達と友達でいて、
いいんだろうか。

いつもおろしている髪を一つ結びにして、
ワンピースにカーディガンを着て、
ロングスカートを履いてみたが…。

どれだけお洒落したところで、この人達といたら、霞んでしまう気がする。

男女問わず、視線ががっつり、この3人に
突き刺さっており、強制的に私も見られるわけなんだけど。

…針のむしろみたいだ…。

桃李さんは、私の右手と自分の手を絡め、
「迷子になったら困るから」と、
無邪気に笑う。

…手、繋っ!?

「「おい」」

「いーじゃん、今は女同士だし」

ブラックオーラを滲み出す二人に、
桃李さんはよくわからない言い訳をして
私をひっぱり、ショッピングモール内へ
連れて行く。