そんな気持ちを抱えながら葵織さんに会う日になった。 「はじめて、じゃないよね。優結ちゃん、筒香葵織です。よろしくね」 葵織さんは、最初から優しくて私を気遣ってくれた。きっと私が突然、結婚が決まったからだと思う。 今まで恋愛をしたことない私からしたら年上で優しくてかっこいい葵織さんを好きになるまで時間は掛からなかった――……