新緑の季節。朝露が葉っぱを濡らしていて綺麗だな、と思っている私は今日結婚式を迎える。
「西條様、筒香様がいらっしゃっています。お通ししてもよろしいでしょうか?」
私――西條優結はウェディングドレスを纏いメイクもヘアスタイルも完了している。あとは時間が来るまで待つだけだ。
「はい、大丈夫です」
そうスタッフに声を掛けると、スタッフの方は「ありがとうございます」と行ってすぐにこの部屋から出て行った。私は鏡の前で座ったまま、彼が来るのを待つとゆっくりと私の元に彼が近づいてくるのがわかる。
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