国王に愛されるのはこの私一人だけでいいのだと……姫を恐ろしく冷たい永遠の眠りにつかせる呪いを掛けたのです。 ……こうして、姫は魔女の呪いを受け永遠の眠りにつき、ずっとずっと待ち続けているのです。 呪いを解き放つ唯一の方法である、運命の人からの魔法のキスを。 長い冬を終わらせるような、温かい春の日差しのような優しいキスを……。 西の魔の森にそびえ立った塔の中で眠る姫は、今もそこでずっと――。