分かるわけねぇよな、と思っていただけにビックリだ。


「なんだよ、薬草が必要なのか? 保健室の高峰先生もそういうの好きみたいだぜ? 聞いてみたら貰えるかもしれないぞ?」

 しかも大人の助っ人も得られそうだ。


 これは、それこそ利用しない手はないだろう。

 なりふり構ってなんかいられねぇんだ。

 手段は選ばないと決めた。
 気に食わなかろうが何だろうが、気にしている場合じゃねぇ。


「それは、助かる。……協力してくれ、鬼塚」

 俺の頼みに、鬼塚は戸惑いながらも「お、おう」と返していた。