「永人……好きだよ。大好きっ」

 気持ちが溢れてきて言葉にするけれど、その言葉ですら足りない。伝えきれない。

「愛してる……」

 言葉では足りないけれど、それが一番近い想いな気がした。


 そのまままた抱きしめると、強い抱擁が返ってくる。

「俺もだ、聖良……。愛してる……狂おしいほどに……」


 そうだ。
 狂おしい。

 そんな言葉が一番ピッタリなのかもしれない。


 私達はお互いの狂愛を確かめ合い、また唇を触れ合わせる。

 真っ暗な、新しい月の夜。

 私達は、新たな誓いのキスをした。