「愛良!」
名前を叫んで、思わず駆け出した。
「お姉ちゃん!」
愛良も走って近づいて来る。
「ごめんね? 心配かけちゃった? お姉ちゃんの方は大丈夫だった?」
一番にそう言った愛良はいつもと変わりなく、何か怖い目にあった様な感じは無かった。
それを見て私はやっと心から安堵した。
「無事なら良かった。私の方は何も無かったから大丈夫だよ」
つけられたのは愛良なのに、何も無かった私の方を心配するなんて。
本当、愛良はお姉ちゃん思いの良い子だなぁ。
なんて思いながら苦笑する。
そんな私達の横で俊君達が短い会話をしていた。
「和也先輩、首尾は?」
「問題無い」
首尾は? なんて、無事を確認する言葉としてはおかしいなと思ったけれど、愛良が無事だった事に安心していた私は特に気にとめる事は無かった。
その後は家の中に入り、俊君達は「また明日〜」と軽い調子で帰っていった。
お母さんは出掛けていてまだ帰って来ないみたいだったので、私達はそのままリビングで冷たい飲み物片手に話をし始める。
愛良がどんな目に遭ったのか、ちゃんと詳しく聞きたかったし。
「でも本当に大丈夫だったの? つけられるなんて……撒くのだって簡単じゃなかったんでしょう?」
「……あー……それはね……」
名前を叫んで、思わず駆け出した。
「お姉ちゃん!」
愛良も走って近づいて来る。
「ごめんね? 心配かけちゃった? お姉ちゃんの方は大丈夫だった?」
一番にそう言った愛良はいつもと変わりなく、何か怖い目にあった様な感じは無かった。
それを見て私はやっと心から安堵した。
「無事なら良かった。私の方は何も無かったから大丈夫だよ」
つけられたのは愛良なのに、何も無かった私の方を心配するなんて。
本当、愛良はお姉ちゃん思いの良い子だなぁ。
なんて思いながら苦笑する。
そんな私達の横で俊君達が短い会話をしていた。
「和也先輩、首尾は?」
「問題無い」
首尾は? なんて、無事を確認する言葉としてはおかしいなと思ったけれど、愛良が無事だった事に安心していた私は特に気にとめる事は無かった。
その後は家の中に入り、俊君達は「また明日〜」と軽い調子で帰っていった。
お母さんは出掛けていてまだ帰って来ないみたいだったので、私達はそのままリビングで冷たい飲み物片手に話をし始める。
愛良がどんな目に遭ったのか、ちゃんと詳しく聞きたかったし。
「でも本当に大丈夫だったの? つけられるなんて……撒くのだって簡単じゃなかったんでしょう?」
「……あー……それはね……」



