「ちょっと待って。取り敢えず言ってる事は分かったよ? でも、何で愛良が誰かにつけられるなんて事になるの?」
そう、まずそこからして分からない。
なのに俊君は、信じられないものを見る様な目を私に向けた。
「……愛良ちゃんや聖良先輩が狙われるって事は知ってますよね? だから俺たちが護衛として来てるんだし」
「それは、まあ……」
でも護衛なんて本当に必要なのかな? とか正直思っていたので歯切れの悪い返事になる。
「なら、つけられてるくらいは寧ろ普通だと思ってくれないと」
その言葉に私は今度こそ本当に声が出なくなった。
狙われるって事は確かに聞いた。
でも正直そんなに深刻だとは思っていなかった。
しかもつけられるだけで普通とは違うのに、寧ろそれが普通だと思えなんて……。
サァ……と、血の気が引いていく様な感覚がした。
思っていた以上に深刻な状態だという事。
そして今がどの程度危ない事態なのか、その判断が私では出来ない事にとても不安を覚えた。
「……愛良は、大丈夫なの?」
思わずそう問いかけた。
少し声が震えてしまったかもしれない。
「ん? ああ、大丈夫ですよ。つけられてるだけだから、撒ければ取り敢えず害はないし和也ならちゃんと撒く事が出来るんで」
そう、まずそこからして分からない。
なのに俊君は、信じられないものを見る様な目を私に向けた。
「……愛良ちゃんや聖良先輩が狙われるって事は知ってますよね? だから俺たちが護衛として来てるんだし」
「それは、まあ……」
でも護衛なんて本当に必要なのかな? とか正直思っていたので歯切れの悪い返事になる。
「なら、つけられてるくらいは寧ろ普通だと思ってくれないと」
その言葉に私は今度こそ本当に声が出なくなった。
狙われるって事は確かに聞いた。
でも正直そんなに深刻だとは思っていなかった。
しかもつけられるだけで普通とは違うのに、寧ろそれが普通だと思えなんて……。
サァ……と、血の気が引いていく様な感覚がした。
思っていた以上に深刻な状態だという事。
そして今がどの程度危ない事態なのか、その判断が私では出来ない事にとても不安を覚えた。
「……愛良は、大丈夫なの?」
思わずそう問いかけた。
少し声が震えてしまったかもしれない。
「ん? ああ、大丈夫ですよ。つけられてるだけだから、撒ければ取り敢えず害はないし和也ならちゃんと撒く事が出来るんで」



