まあ、休憩時間の度に俊君に巻き込まれて囲まれるのは最早定番だったけれど。
それでも、放課後までは特におかしな事もなく時間が過ぎていった。
昨日と同じように、俊君に促されて愛良達を待つため校門まで行くと、丁度俊君の携帯が鳴った。
「あ、和也先輩だ」
そう言って電話に出た俊君は、何度か相槌を打ち眉間にシワを寄せる。
「ああ、そうですね。分かりました。じゃあまた後で」
そう言葉を終えて電話を切った俊君。
私は、何だったの? と聞こうとしたが、その前に俊君に肩を抱かれ引き寄せられてしまった。
「ちょっ! 何するの⁉」
ただでさえ目立つ俊君にくっつかれて更に注目を浴びてしまう。
人目があるのに、勘弁してよ!
そう思って叫んだけれど、俊君の普段とは違う硬い声に遮られた。
「行きますよ。愛良ちゃん達、誰かにつけられてるみたいだから」
「え?」
私にだけ聞こえる様に発せられた言葉は予想外過ぎるもので、私は理解するまで少し時間がかかった。
その間にも俊君は歩き出し、詳しく話してくれる。
「学校を出て少ししてから気付いたらしいです。撒くために回り道をするから、合流出来ない、と」
「は、え? はあ?」
少し時間はかかったけれど、言ってる事の理解は出来た。
言ってる事だけは。
それでも、放課後までは特におかしな事もなく時間が過ぎていった。
昨日と同じように、俊君に促されて愛良達を待つため校門まで行くと、丁度俊君の携帯が鳴った。
「あ、和也先輩だ」
そう言って電話に出た俊君は、何度か相槌を打ち眉間にシワを寄せる。
「ああ、そうですね。分かりました。じゃあまた後で」
そう言葉を終えて電話を切った俊君。
私は、何だったの? と聞こうとしたが、その前に俊君に肩を抱かれ引き寄せられてしまった。
「ちょっ! 何するの⁉」
ただでさえ目立つ俊君にくっつかれて更に注目を浴びてしまう。
人目があるのに、勘弁してよ!
そう思って叫んだけれど、俊君の普段とは違う硬い声に遮られた。
「行きますよ。愛良ちゃん達、誰かにつけられてるみたいだから」
「え?」
私にだけ聞こえる様に発せられた言葉は予想外過ぎるもので、私は理解するまで少し時間がかかった。
その間にも俊君は歩き出し、詳しく話してくれる。
「学校を出て少ししてから気付いたらしいです。撒くために回り道をするから、合流出来ない、と」
「は、え? はあ?」
少し時間はかかったけれど、言ってる事の理解は出来た。
言ってる事だけは。



