愛した人と死に別れたくなかった始祖は、その人に血を与える事で同じ時を生きる存在にしようとした。
その結果、愛した相手は吸血鬼となり長寿を得て、始祖は寿命を得たんだそうだ。
始祖の不死の力を分け与えた形になったんだろうと朔夜さんは語る。
「その二人の子供達は純血種の吸血鬼として生まれたが、たった一人だけ人間として生まれた」
「え? なんで……?」
嘉輪の疑問も当然だ。
だって、どちらか片方でも吸血鬼なら子供は絶対に吸血鬼になるはず。
人間として生まれるわけがない。
そう聞いた。
「その人間が、最初の“花嫁”だ」
『え……?』
私と愛良の小さな声が重なる。
どうしてそこで“花嫁”が出てくるの?
「始祖が愛する人に分け与えた力が、“花嫁”という存在になったんじゃないかと言われている」
あくまでも推測。
でも……。
「純血種と“花嫁”。始祖から分かれたその血がまた一つになったら……」
「なったら?」
嘉輪の緊張した声が静かな部屋に響く。
朔夜さんは一呼吸おいてから、そのゾクリとするほど美しい声でその言葉を口にした。
「それは、始祖の復活ということになる」
「っ!」
息を呑む音は、私のものだけじゃない。
朔夜さん以外の皆だったと思う。
その結果、愛した相手は吸血鬼となり長寿を得て、始祖は寿命を得たんだそうだ。
始祖の不死の力を分け与えた形になったんだろうと朔夜さんは語る。
「その二人の子供達は純血種の吸血鬼として生まれたが、たった一人だけ人間として生まれた」
「え? なんで……?」
嘉輪の疑問も当然だ。
だって、どちらか片方でも吸血鬼なら子供は絶対に吸血鬼になるはず。
人間として生まれるわけがない。
そう聞いた。
「その人間が、最初の“花嫁”だ」
『え……?』
私と愛良の小さな声が重なる。
どうしてそこで“花嫁”が出てくるの?
「始祖が愛する人に分け与えた力が、“花嫁”という存在になったんじゃないかと言われている」
あくまでも推測。
でも……。
「純血種と“花嫁”。始祖から分かれたその血がまた一つになったら……」
「なったら?」
嘉輪の緊張した声が静かな部屋に響く。
朔夜さんは一呼吸おいてから、そのゾクリとするほど美しい声でその言葉を口にした。
「それは、始祖の復活ということになる」
「っ!」
息を呑む音は、私のものだけじゃない。
朔夜さん以外の皆だったと思う。



