「……それもそうですね。愛良の方は……大丈夫そうですし」
嘉輪の説明に納得した瑠希ちゃんはチラリと愛良の方も見てそう言った。
愛良と零士は完全に二人の世界に入ってしまっている。
零士は永人みたいに強引な触れ方をしていないせいもあってか、あちらはひたすら甘い雰囲気が漂っていた。
「というわけだから……ごゆっくり~」
「じゃあ、失礼しますね~」
そうして私の救助を求める視線はスルーされ、二人は部屋を出て行ってしまった。
「さ、邪魔者もいなくなったしこれでゆっくり教え込ませてやれるなぁ?」
耳元で、楽し気な声が聞こえる。
「え? でもほら、愛良達もいるし……」
「……あいつらはこっちのこと全く気にしてねぇみてぇだけど?」
「……」
その通り過ぎて反論できない。
「というわけで……聖良。俺を嫉妬させて煽ったらどうなるか、ちゃーんと教え込んでやるよ」
「や、教えてくれなくてもいいんだけど……?」
「教えねぇと分からねぇだろう? お前は」
「うっ……」
教えられなくても分かると言えばもしかしたら永人は止められたかもしれない。
でも、零士とケンカしただけで嫉妬すると言われても分からないし……。
「とにかく、これで二人きりとあんまし変わらねぇ状態だ。もうキスしたっていいよな?」
嘉輪の説明に納得した瑠希ちゃんはチラリと愛良の方も見てそう言った。
愛良と零士は完全に二人の世界に入ってしまっている。
零士は永人みたいに強引な触れ方をしていないせいもあってか、あちらはひたすら甘い雰囲気が漂っていた。
「というわけだから……ごゆっくり~」
「じゃあ、失礼しますね~」
そうして私の救助を求める視線はスルーされ、二人は部屋を出て行ってしまった。
「さ、邪魔者もいなくなったしこれでゆっくり教え込ませてやれるなぁ?」
耳元で、楽し気な声が聞こえる。
「え? でもほら、愛良達もいるし……」
「……あいつらはこっちのこと全く気にしてねぇみてぇだけど?」
「……」
その通り過ぎて反論できない。
「というわけで……聖良。俺を嫉妬させて煽ったらどうなるか、ちゃーんと教え込んでやるよ」
「や、教えてくれなくてもいいんだけど……?」
「教えねぇと分からねぇだろう? お前は」
「うっ……」
教えられなくても分かると言えばもしかしたら永人は止められたかもしれない。
でも、零士とケンカしただけで嫉妬すると言われても分からないし……。
「とにかく、これで二人きりとあんまし変わらねぇ状態だ。もうキスしたっていいよな?」



