まるで、離されるのが仕方ないと思っているような表情。
私は諦めないって決めてるのに、どうしてあなたはそんな顔をするの?
すでに諦めているような岸が信じられない。
あれほど求めてくれていたのに、どうして? という思いばかりが浮上する。
その思いが、涙となって目を潤ませた。
「聖良……」
「嫌だよ。岸……どうして……?」
諦めないと言って。
そう願いを込めて見つめ続ける。
でも岸は悲しそうに微笑むだけだった。
「お願いだから、そんな顔しないで。岸」
「……俺も、お願いがあるんだが」
「え?」
私が願いを口にしていると、岸の方からも突然お願い事をされる。
「呼び方。両想いになったんだし? 名前で呼んでくれよ」
「名前って……」
そんな、一緒にいることを諦めているかのような顔をしてするお願いだろうか?
まさか最後のお願い、なんて言わないよね……?
不審に思いながら見上げていると。
「もしかして、俺の名前知らねぇの?」
と、挑発するように言われた。
ムッとする。
そんな風に言われたら、呼ぶしかないじゃない。
「知ってるわよ……永人」
「ああ、聖良……」
名前で呼ぶと、とても……とても幸せそうな笑みが浮かぶ。
私は諦めないって決めてるのに、どうしてあなたはそんな顔をするの?
すでに諦めているような岸が信じられない。
あれほど求めてくれていたのに、どうして? という思いばかりが浮上する。
その思いが、涙となって目を潤ませた。
「聖良……」
「嫌だよ。岸……どうして……?」
諦めないと言って。
そう願いを込めて見つめ続ける。
でも岸は悲しそうに微笑むだけだった。
「お願いだから、そんな顔しないで。岸」
「……俺も、お願いがあるんだが」
「え?」
私が願いを口にしていると、岸の方からも突然お願い事をされる。
「呼び方。両想いになったんだし? 名前で呼んでくれよ」
「名前って……」
そんな、一緒にいることを諦めているかのような顔をしてするお願いだろうか?
まさか最後のお願い、なんて言わないよね……?
不審に思いながら見上げていると。
「もしかして、俺の名前知らねぇの?」
と、挑発するように言われた。
ムッとする。
そんな風に言われたら、呼ぶしかないじゃない。
「知ってるわよ……永人」
「ああ、聖良……」
名前で呼ぶと、とても……とても幸せそうな笑みが浮かぶ。



