聞き返すも、「んー、こっちの話」とはぐらかされてしまった。
なーんか隠してるみたいで怪しいけれど、護衛とかするくらいなんだから闘う強さとかそんなところだよね。
と納得する。
「えっと……じゃあ、石井先輩。今日はよろしくお願いします」
愛良が少し緊張気味に石井に向き直って頭を下げた。
まあ緊張もするよね、ここまで無言だと。
それに倣って私も俊君に向き直る。
「今日はよろしくね、俊君」
俊君なら、少なくとも気まずい雰囲気にはならないだろうという安心感もあり、素直に笑顔で挨拶出来た。
「……」
すると俊君は何故かポカンと口を開けて私の顔を見る。
何だろう?
おかしいところでもあったかな?
「俊君? どうかした?」
「え⁉ あ、いや。その……その顔反則って言うか……」
「は?」
「いや! なんでも無い! こっちこそよろしくお願いします、聖良先輩」
何やら焦りはじめたかと思ったら、慌てた様に返事をした彼を不思議に思う。
でも、なんでも無いと言っているのに追求する訳にもいかず「はあ……」と返すしかなかった。
とにかく、そんな風に話しながら私達は学校に向かった。
周囲から沢山の視線を感じながら……。
***
い、痛い。
視線が痛い!
なーんか隠してるみたいで怪しいけれど、護衛とかするくらいなんだから闘う強さとかそんなところだよね。
と納得する。
「えっと……じゃあ、石井先輩。今日はよろしくお願いします」
愛良が少し緊張気味に石井に向き直って頭を下げた。
まあ緊張もするよね、ここまで無言だと。
それに倣って私も俊君に向き直る。
「今日はよろしくね、俊君」
俊君なら、少なくとも気まずい雰囲気にはならないだろうという安心感もあり、素直に笑顔で挨拶出来た。
「……」
すると俊君は何故かポカンと口を開けて私の顔を見る。
何だろう?
おかしいところでもあったかな?
「俊君? どうかした?」
「え⁉ あ、いや。その……その顔反則って言うか……」
「は?」
「いや! なんでも無い! こっちこそよろしくお願いします、聖良先輩」
何やら焦りはじめたかと思ったら、慌てた様に返事をした彼を不思議に思う。
でも、なんでも無いと言っているのに追求する訳にもいかず「はあ……」と返すしかなかった。
とにかく、そんな風に話しながら私達は学校に向かった。
周囲から沢山の視線を感じながら……。
***
い、痛い。
視線が痛い!



