「あー……。なんかドッと疲れた……」

 家に帰って来た私は、着替えもせず真っ先にベッドにダイブした。


 愛良の天然発言に突っ込みを入れた後は、朝と同じように四人揃って帰路についた。

 歩きながら、愛良の中学でも赤井が一緒だった事で今日一日騒がしかった事や、友達とのお別れ会をどうするか話したという事を聞く。

 こっちも同じ様な感じだった事や、引越しに必要な買い物はしなくて良いらしい事を話した。


 お互いの報告の様な話をしているうちに家に着き、赤井と浪岡君と別れ今に至る。


 学校にいる間も疲れたけど、帰って来るときも注目されてるのが分かって疲れたし。
 それに私は愛良と話してるってのに赤井が話しに割り込んできた上に一々嫌味を言って来るからずっとイライラしてたし……。


 うん、これは赤井の所為だな。
 やっぱり嫌いだ、あの顔だけ嫌味迷子。

 思い出しただけでイライラしてくる。

 でもそうやって嫌いな奴の事ばかり考えてしまっている事自体も嫌な気分で……。


「あー! もう止めよ! お腹空いてるからイライラするんだよきっと。下行って何か食べよ」

 そう口にして起き上がり私は部屋着に着替えた。


 脱いだ制服をハンガーに掛けながら、この制服もあと二日しか着ないのかぁ……などとしみじみ考えていると。


 きゅるる……。