確かに昨日方向音痴なんじゃないかと思ったけれど、まさか本当にそうだったとは!
迷子になって手を繋いでもらうとか、ちっちゃな子供か⁉
愛良、あんたより年下なんだけど!
見た目だけはイケメンな赤井が、ちっちゃな子供と変わりない様子を見て思わず吹き出しそうになった。
顔を背けて片手で口を押さえて、何とか笑いをかみ殺す。
でも肩が震えてしまうのは仕方がない。
何とか笑いを堪え抜いて、ふと冷静になった。
でも、護衛なのに道に迷って護衛対象から離れちゃうとか……。
護衛の意味無くない?
こんなんで愛良を守れるのか……とても不安になった。
そんな私の心配をよそに、愛良は笑顔で会話を続けている。
「こんなに格好いいのに迷子になっちゃうとか、何か可愛いですよね」
「……」
「……」
「……」
三人揃って押し黙ってしまう。
「あ、勿論浪岡君も可愛いよ!」
微妙になった雰囲気に、愛良は何を思ったのか浪岡君に向かって慌てて言った。
「……」
「……」
これまた黙り込むしかない男二人。
仕方なく私は色んな思いを込めてため息を吐き、口を開いた。
「愛良……。男に“可愛い”は褒め言葉じゃ無いから……」
と……。
迷子になって手を繋いでもらうとか、ちっちゃな子供か⁉
愛良、あんたより年下なんだけど!
見た目だけはイケメンな赤井が、ちっちゃな子供と変わりない様子を見て思わず吹き出しそうになった。
顔を背けて片手で口を押さえて、何とか笑いをかみ殺す。
でも肩が震えてしまうのは仕方がない。
何とか笑いを堪え抜いて、ふと冷静になった。
でも、護衛なのに道に迷って護衛対象から離れちゃうとか……。
護衛の意味無くない?
こんなんで愛良を守れるのか……とても不安になった。
そんな私の心配をよそに、愛良は笑顔で会話を続けている。
「こんなに格好いいのに迷子になっちゃうとか、何か可愛いですよね」
「……」
「……」
「……」
三人揃って押し黙ってしまう。
「あ、勿論浪岡君も可愛いよ!」
微妙になった雰囲気に、愛良は何を思ったのか浪岡君に向かって慌てて言った。
「……」
「……」
これまた黙り込むしかない男二人。
仕方なく私は色んな思いを込めてため息を吐き、口を開いた。
「愛良……。男に“可愛い”は褒め言葉じゃ無いから……」
と……。