「……本当にいいのか? 俺の力が戻ったらお前には都合が悪ぃんじゃねぇの?」
何考えてるんだ? とでも言うように疑わしそうな岸。
そんな彼にちょっと驚いた。
じゃあ有難く、とか言ってすぐに咬みついて来ると思ったのに。
「……そうだね。約束なんて破って襲ってくるかもしれないって思ってるよ」
「分かってんじゃん。じゃあ――」
「でもね、あんたをこのままにしておけないのよ」
じゃあやめとけ、とでも言いそうだった岸の言葉を遮る。
「だってあんた、このままだと死んじゃうんじゃないの? 私は別に、あんたに死んで欲しいとまでは思ってない」
「聖良?」
「理由は分からないけど、私の血を飲めば大丈夫なんでしょう? だったら今飲ませるしかないじゃない」
「それは、まあ……」
「それに、あんたがいつもみたいなにやけた顔をしていないと……殴りたくても殴れないのよっ」
「……」
つらつらと言い訳を並べてみたけれど、本当のところは自分でもよく分からない。
どれも本当に思ってることだけれど、一番決定打となったのは違うことの様な気がする。
衝動的に動いたから、どうしてなのかが分からない。
それでも、岸をこのまま放っては置けないという気持ちだけは確かだった。
「……じゃあ、そこまで言うなら有難く?」
何考えてるんだ? とでも言うように疑わしそうな岸。
そんな彼にちょっと驚いた。
じゃあ有難く、とか言ってすぐに咬みついて来ると思ったのに。
「……そうだね。約束なんて破って襲ってくるかもしれないって思ってるよ」
「分かってんじゃん。じゃあ――」
「でもね、あんたをこのままにしておけないのよ」
じゃあやめとけ、とでも言いそうだった岸の言葉を遮る。
「だってあんた、このままだと死んじゃうんじゃないの? 私は別に、あんたに死んで欲しいとまでは思ってない」
「聖良?」
「理由は分からないけど、私の血を飲めば大丈夫なんでしょう? だったら今飲ませるしかないじゃない」
「それは、まあ……」
「それに、あんたがいつもみたいなにやけた顔をしていないと……殴りたくても殴れないのよっ」
「……」
つらつらと言い訳を並べてみたけれど、本当のところは自分でもよく分からない。
どれも本当に思ってることだけれど、一番決定打となったのは違うことの様な気がする。
衝動的に動いたから、どうしてなのかが分からない。
それでも、岸をこのまま放っては置けないという気持ちだけは確かだった。
「……じゃあ、そこまで言うなら有難く?」



